もちこちゃん、どうやったらシミュレーションできるの?
シミュレーションするためには、いくつか必要なものがあるよ。
まずは、データを集める必要があるよ。どのくらいの確率で物事が起こるのか、長い間にどんな変化があったのかなどを過去のデータをもとに調べるよ。
ふむふむ。
それから、二つ以上の物事の関係や影響の大きさを調べて、つなげていくよ。自然や社会で起こる現象の法則に近い数式を見つけて表現する、数理モデルなどがあるよ。
例えば、暑い日が続くとアイスがたくさん売れるとかだね。
そうだね。
最後に、過去のデータから調べたことと、それらの関係を、プログラムという言葉でコンピュータに伝えるよ。そうすると、コンピュータが頑張って計算して、将来を予測してくれるよ。
今日は、簡単なシミュレーションを作ってみましょう。
シミュレーションを作るには、いくつか準備が必要です。
- 情報・データの収集
- 法則や影響の大きさなどの関係式
- プログラミング言語
例えば、今、持っている100円を投資したら、いくらになるか、考えてみましょう。
きなこはお金をもっていないよ。
じゃあ、もちこのポイントが100円分あるから、このポイントを使って、何か投資信託を買ってみよう。
ここでは、データも取得したいので、2022年3月1日に「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」という投資信託を100円分購入したとします。
3月1日の100円が、なんと、3月31日には110円に増えました。なぜでしょう?それは、世界の経済が動いたからです。もちこちゃんが買ったのは、全世界の株式の投資信託だったので、株価や為替の影響で値段が変わるのです。このグラフを作っているのが、データです。
次に、関係を考えます。株価や為替に影響を与える要素はたくさんあります。今日は、簡単のため、2019年1月1日から2022年3月31日までの毎日の基準価格(投資信託の値段)の動きから、もちこちゃんの最初の100円が2022年4月30日にいくらになるか予測してみましょう。
コンピュータが計算をして、もちこちゃんの100円が4月にはいくらになるか、予測してくれました。(比較のため、昨日までの価格のデータも重ねました。)もっと長く予測しても面白いですね。
注意. この予測は、あくまでシミュレーションの例を紹介することが目的で、シミュレーションの精度や将来の投資信託の基準価格を保証するものではありません。投資は自己責任でお願いします。
このように、データを収集して、コンピュータが計算できるようにしてあげることで、様々な気になる未来の世界を訪ねることができます。次回は、コンピュータと会話ができる、プログラミング言語について、お勉強しましょう。